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2020.10.15

西野亮廣の考え方

「生き残る町作り」について

あらためて『資本』について考えています。

西野亮廣エンタメ研究所 無料公開記事   10月21日━━━━━━━━━━━こんにちは。勢いで走り出したものの、3か月後に約2万人キャパの舞台をするのは、やっぱりどう考えても確実に死ぬんじゃないかしら ...

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西野亮廣エンタメ研究所 無料公開記事  

10月15日
━━━━━━━━━
こんにちは。
たまたま駅でお会いしたブルゾンちえみサンに「ご無沙汰してます」と御挨拶した直後に、そういえば初対面だったことに気がついたキングコング西野です。死にたい。

さて。

今日は「生き残る町作り」について、僕が考え、少しずつ実行しているお話を皆様に共有したいと思います。

尾原さんのサロン(https://salon.jp/obara)で投稿される10分動画が神回連発なので、ビジネスやコミュニティーに興味がある方は是非覗いていただきたいのですが、先日、その動画の中で『キックスターターの悲劇』が紹介されていました。

『キックスターター』というのはアメリカのクラウドファンディングのプラットフォーム(たぶん世界一番有名なクラウドファンディングのプラットフォーム!)の名前です。

『キックスターター』には連日、世界を驚かせるようなアイデアが集まり、世界中から支援を集めているのですが、ここ最近、『キックスターター』が、なかなかシビアな局面を迎えているそうです。

なんと、ベンチャーの登竜門だったハズの『キックスターター』が、いつの間にやら、大資本(中国や大きな会社)の「アイデアの拾い場」になってしまい、「プロジェクトオーナーがクラウドファンディングで支援を集めるよりも先に、大資本にアイデアをパクられてしまい、形にされてしまう」という悲劇が増えているのだと。

「アイデアはコピー可能」という強烈な現実です。

これは世の中の流れなので、抗いようがありません。
こうなってくると、コピーしようがないサービス(作品・商品)を作るしかありません。

このサロンでも何度も登場している『役に立つ→意味がある』の話に通じますね。
(※山口周さんの『ニュータイプ』という本が面白いよ)

これは『人材』もまったく同じで、コピー可能な能力を武器に生きる人の給料は、どれだけ頑張っても上がりません。
とくに現代は、ネットに『正解』が山ほど転がっていて、誰でも『正解』を出しやすくなっているので、「正解を出す人の価値」は年々下がっています。

どうやら、「コピーしようがない人になる努力」が大切みたいです。

 
当然、『町』も同じだと僕は考えています。

どれだけ頑張って町を作っても、それが「コピー可能な町」であれば、成功すればするほど他所でコピーされ、町の価値が下がる(その町に行く理由が減る)でしょう。

僕らが町を作る時は、まず、その町に眠る「コピー不可能なコンテンツ」を明確にする必要があります。

僕はそれを、【歴史(時間)】と【人】の二つだと考えています。

『えんとつ町のプペル美術館』の建設を予定している兵庫県川西市でいうと、今年5月に個展を開催した満願寺は約1300の歴史があります(奈良時代に建てられたんだぜ)。

さらに川西は『源氏発祥の地』です。

ついでに言うと、『えんとつ町のプペル美術館』や『湯櫻』(新しくできたスーパー銭湯)の目の前にそびえ立つ『五月山』は日本列島が誕生した頃からあるので、おそらく結構な歴史があります。

こういった【歴史(時間)】は、何億円、何兆円かけても、コピーすることができません。
町のグランドデザインをする時は、こういったコピー不可能な【歴史(時間)】を織り込むことがメチャクチャ重要なのですが、恐ろしいことに、こういった【歴史(時間)】を壊すのは往々にして「価値に気がついていない地元の人達」だったりします。
歴史(時間)よりもスタバを選んだりします。

なので、地元の方々と何度も何度も対話を繰り返し、「この町に当たり前のようにある◯◯は、とてもとても価値があるものなんだよ」と説明して、ときどき、形として見せてあげる(証明する)ことが大切ですね。
※こんな感じで↓
https://youtu.be/eeaXf78c4JA

次にコピー不可能なものは【人】です。

ここ最近、時代の寵児ヅラをしている西野亮廣を生み、育てたのは「兵庫県川西市」で、この事実は他所の町が買い取ることはできません。
当然、「西野君がやるなら、手伝うよ」といった“西野亮廣のクリエイティブまわりの人間関係”も買い取ることができません。(※正規の値段で買い取ろうと思ったら、ひとつの町が一瞬で消し飛びます)

先日、『湯櫻』の送迎バスのデザイン案が川西の担当者から届き、これまで見てきたバスのデザイン中で一番ダサいデザインだったので、「こんなのを走らせちゃダメだし、こんなことにお金を使ったらダメ!デザインは、こっちで預かる!」と言って、すぐに蜷川実花さんに「バスをデザインして!」とLINEし、2秒後に「オッケー」と返ってきました。実花ちゃん、好き。

(※蜷川実花作品の販売サイト)
https://ec.tagboat.com/eccube_jp/html/products/list.php…

プラントハンターの西畠清順君や、チームラボの猪子さんにも同様のワガママLINEを炸裂させていて、サクっと話が進んでいますが、こういった“人間関係のみで進む仕事”は基本、コピー不可能です。

生き残る町を作る時は、その町に埋まっているコピー不可能なコンテンツを掘り起こし、それをグランドデザインに織り込んでおくことが、とってもとっても大切だというのが、今回のお話です。

現場からは以上でーす。

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