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2020.07.17

けんすう「アル開発室」

キャラ社会から物語社会へ

昨日の投稿の続報です。

西野亮廣エンタメ研究所 無料公開記事  エックスドメイン 1月18日 ━━━━━━━━━━━━ おはようございます。 楽屋で、カジサックが赤ジャージに名札(白のガムテープ)を自分で貼っているところを見 ...

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西野亮廣エンタメ研究所 無料公開記事  

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あらすじ

アルというサービスをやっているけんすうといいます。いろいろあって、西野さんのサロンで投稿していいよ、となったので、0からエンタメサービスを作って、世界一のマンガアプリを作って、世界中の人がマンガアプリを楽しめるようにする様をお見せしようと思っています。

https://alu.jp/apps

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というわけで、こんにちは。先日の西野さんの投稿であった「これからは物語の時代だ」というのが、めちゃくちゃ共感しております。

で、おそらく芸能界にいらっしゃるお笑いタレントの方々の多くが、「あ、これはやばいかも」と思ったのが先週だと思うのですね。何かと言うと、言うまでもなくカジサックさんの100万登録突破です。

今までの芸能界

今までの芸能界と、これから来る世界を一言で区別すると「キャラ社会から物語社会へ」だと思っています。

2008年くらいに、岡田斗司夫さんという方が「見た目重視で、キャラクターが決まっていて、それを演じることが求められる社会だ」的なことをいっていました。

要は太っていたら「デブキャラ」として扱われるということです。デブキャラは、「たくさん食べる」「おいしそうに食べる」「暑がり」「明るい」「包容力がある」「ちょっとバカっぽい」みたいなイメージでしょうか。

その人の性格とか関係なしに、キャラとしての振る舞いを求められてしまうのがキャラ社会です。

で、テレビはまさにこれでした。太っている、ホンジャマカの石塚さんは、「グルメレポーター」というので20年以上活躍しています。石塚さんは、別に大食いでもなんでもないらしいんですけど、見た目がすごいグルメレポーター向きというのは大きいと思います(もちろん、それだけじゃなくて、作り手を最大限リスペクトしたレポートなどが人気なのだと思いますが)。

で、キャラというのは相対的なものなのですね。たとえば、5人グループがあったとして、その5人の中に、石塚さんよりも太った人がいたら、その人が「デブキャラ」になりがちなので、そうすると、石塚さんは、また別のキャラが付与されたりします。

進級とか就職して、環境が変わると、今までとは違うキャラクターを求められて、それを演じる、という経験がある人もいるかもしれませんが、要は「キャラ社会は相対的なもの」だからなんだと思います。

キャラは固定化する

んで、土曜日にテレビつけたら、石塚さんがレポートしてて「まだ石塚さんがやってるんだ!」と驚きました。

つまり、若手が出てきたり、そのポジションが奪われたりしていないんですね。デブタレ四天王、というのがありますが、伊集院光さん、松村邦洋さん、内山信二さん、でほぼ固定化しており、新しいデブキャラが入る余地がありません。一番若い内山さんですら、38歳です(彼は小学生のころからテレビ出てて有名なので芸歴としてはめちゃくちゃ長いですね)。

同じように「おねえキャラ」とか「筋肉キャラ」とかいろいろいますが、これらのものは、一度、椅子を獲得してしまえば、割と長い期間、その座が守られるわけです。

ただ・・・当たり前なんですが、それをみんながあると、「キャラの座」が足りなくなる問題があります。会社でも、役職の数と、社員の数があわなくなると、ずっと部長とかになれずに平社員のまま、という人が多くでますが、テレビでも同じような状況なのかなと。

オードリー春日さんみたいに「春日」というキャラクターを作り出す、みたいなやり方とか、おもしろい手法も生み出されていますが、どうしてもテレビというのは、「番組数も時間も完全にきまっている」メディアなので、熾烈な争いになります。

というので、もうほぼ、テレビのおいしいポジションはほとんどの人に奪われているので、ニッチなキャラクターで勝負するか、座が空くのを待つしかない、という状況だと思います。

余談ですが、テレビ業界は「キングコング西野はどういうキャラが生きるんだろうなあ」というので「痛いアーティストキャラ」というのを付与するのが一時期流行ってたんじゃないかなと思います。

物語の時代に
という中で、長らくキャラ社会が続いてたんですが、この10年くらいで、物語の時代がやってきました。

なぜか、、というのは簡単で、理由は2つです。スマホとソーシャルメディアが出来たからです。みんな忘れがちなんですが、いわゆるソーシャルメディアというものができたのは、12年前のTwitterのリリースとかからで、もっというと、まともに使われ始めたのってまだ5年とかなんですよね。で、iPhoneがでたのもちょうどその時期です。スマホとソーシャルメディアは一緒にでてきて、一緒に成長したのです。

個人が使うメディア端末ができて、その端末では、個人が発信できるようになったのですね。

そして、端末の画面サイズも小さいので、動画や写真では、接写が基本になりました。スマホのカメラはもしかしたら、自撮りをする際には、腕の長さが限界になるという物理的な要素もあると思っています。

雑誌やテレビではそこまで接写しなかったのが、食べ物だろうと人だろうと、近づいて撮るようになった、という変化です。なので、観る際も、2〜3人くらいのほうが見栄えがよくなりました。

まとめると

ソーシャルメディアで、個人にフォーカスされるようになった
スマホで、画面に映る人が少人数になった

です。

テレビの時代は、「たくさんの人が出ていて、それぞれ相対的にキャラが決まっていて、それによる番組の厚みを楽しむ」だったのが「個人にフォーカスされる、厚みを他で持たないといけない」という感じになったのかなと思います。

いわば「幕の内弁当」から「単品料理」への変化ですね。

で、、幕の内弁当をネットで調べてもらうと、ウリはだいたい「バランス」なんです。味とか彩りとかのバランスをフィーチャーしている説明が多いです。

そして、単品料理、たとえばフルーツとかを楽天で検索すると「作り手のストーリー」などがよくでてきます。収穫している姿の写真とかもあります。さくらんぼがネットに並んでいるときに、差を出すのは、ストーリーしかないんですよね。味はわからないし、見た目はみんなきれいなので。

というので、「キャラ社会はキャラ同士のバランスで厚みを出してたけど、物語社会は、それぞれの個人の物語が重要になったよ」ということです。

※西野さんがよくいっているようなものを、違った角度で説明しているだけです!

カジサックがとった物語

というわけで、カジサックさんは「芸人引退をかけて100万人を目指すという無謀なチャレンジをして成功する」という、めちゃくちゃ王道なストーリーを取ってしまったわけですね。

多くの芸能人が、キャラから物語にいっているんだな、と思ったときに、ふと観ると「あ、すげえおいしいところを、梶原が持っていっている」って思うと思うんですよ。

物語社会の、ど真ん中、王道のおいしいところをとってしまったわけです。

ちなみに、1人だけだとまだインパクトが少なくて、次に芸人でチャンネル登録100万人突破する人がいたときに、流れができるはずです。そして、たぶん次の芸人は、オリラジの中田さんです。

こっから先は想像ですが、中田さんは100万人突破前後あたりで、「本当におもしろくて勉強になる教育方法を作って日本の教育を0から立て直す」みたいなビジョンを掲げると思っています。そうすると、次のゴールは壮大なビジョンになって、応援者が一気に増えますし、いやらしい話、ビジネス的にもうまくいくと思います。(中田さんが、教育系のベンチャーの社長になって、上場する、とかまでありえると思っています)。

というので、2-3年後くらいから「おいしい物語の争奪戦」がはじまるはずなんですが、たとえば「芸人引退をかけて50万チャンネル登録を目指す」といっても「カジサックの半分なのね」と思われてしまいますし、「5000万かけて美術館を作る」といっても「なんかしょぼいね」って思われてしまう環境になっているわけです。

テレビの時代と違って「そういうのを叩いたりすることによって、相対的なポジションを取る」ということができないので、多くの芸能人の方とかにとっては、結構つらい状態になると思っています。

というわけで、「チャレンジ系の物語」の座はそこそこ奪われてしまっており、また失うものがない人のほうが強いので、多くの売れている芸能人は「過去の物語をちゃんと伝える」ことにフォーカスするんじゃないかなと思います。

となると、自分の人生を、小説とかマンガ化して、物語を伝えるようになるんじゃないか・・・というのが僕の予測です。

マンガとどう関係があるの?

で、これがマンガとどう関係あるのか・・・なんですが、マンガでも全く同じことが起きるんじゃないかと思っています。

マンガは、もっと激しいキャラ社会でした。たとえば「庶民の食事なんて食べてられませんわ」みたいなセリフのお嬢様キャラや、「ワシが発明したこれを使えば一発じゃ」みたいな博士キャラ、みたいな感じです。

実際にはそんな人いないじゃないですか。「○○じゃ」みたいな博士は現実にはいないわけですが、こういうセリフを聞くと、「あ、博士だ」と感じるわけです。

というので、キャラ社会だったのですが、マンガを読む場がスマホになるにつれて、キャラを深ぼる方向になっています。

マンガでおもしろいのは、たとえば「マンガのキャラクターが、明日のデートで着ていく服を迷っている自撮りをしている、というような絵を描いて、インスタにあげる」だったり「実際に、キャラの学生証を配って読者にくばる」みたいなことをやっている人が出てきているんです。

マンガは絵とストーリーくらいしか要素がなかったのですが「人物の物語の深みを出すために、現実世界に侵食してきている」んですね。これがめっちゃおもしろいなと。

というわけで

まとめると、

キャラ社会から物語社会になる
それによって、物語の厚みを出す必要がでる
芸能人はマンガや小説のようなフィクション化して物語を伝えるようになる
4. マンガのキャラは、逆に現実に侵食していく

という流れが起きるんじゃないかなと思っています。

この流れの先に、VRなどで、仮想現実世界で楽しむ世界が融合していって、現実とフィクションの境目がなくなるのが10年〜15年後くらいかなーと思っています。

以上です!妄想ばかり書いて楽しかったです。

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