control menu

img オンラインサロン「 西野亮廣 エンタメ研究所」の
1年前の無料掲載記事

img
2020.07.10

けんすう「アル開発室」

名前という概念がついたらビジネスは加速する

日本の現状と絵本から始めるエンターテイメントの可能性。

西野亮廣エンタメ研究所 無料公開記事エックスドメイン 1月22日━━━━━━━━━おはようございます。「一個ぐらい欠けている方が、ツッコミどころもあって、人として魅力的」という情報を流布して、自らの欠 ...

続きを見る

西野亮廣エンタメ研究所 無料公開記事  

7月10日
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
あらすじ

アルというサービスをやっているけんすうといいます。西野さんのサロンを借りて、マンガサービスの進捗について共有することで、エンタメサービスに興味ある人に向けて書いています。

https://alu.jp/

アプリはこちら
https://alu.jp/app
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
最近の出来事
西野さんから「クラウドファンディングのリターンって何がいい?」とLINEで聞かれたので、「一番欲しいリターンは、西野さんの笑顔です」とかえしたら「笑顔は苦手なんです。だって、笑ってしまうと、目をつぶってしまって、大好きなけんすうサンが見れなくなるから。」とかえってきました。そこに「素敵・・・」というレスをつけたのですが、39歳と38歳のおじさんが、特に誰もみていないところでする会話じゃないと思いました。

輪郭を描く
というわけで、梅雨なんで、雨がすごいですね。

そういえば、いろいろな人に「雨の絵をかいてください」というと、だいたい、線で雨の絵を描くらしいんですね。これはチームラボというテクノロジーでアートをやる集団の社長の猪子さんがいってたと記憶しているんですが、昔の雨を描かれてた西洋画って、雨が描かれていないらしいんです。

だって雨って基本見えないじゃないですか。

それが、浮世絵で、歌川広重が「名所江戸百景 大はしあたけの夕立」で、めちゃくちゃ線で雨を描いたんです。それを見て「雨って線なんだ!」と思って、そっから先、いろいろな絵で、雨が線で描かれるようになったらしいのです。

今や、3歳の子供で、雨を線で描きますよね。

というので、「その概念を与えられるまでは気づかないけど、概念を与えられたらすぐに使いこなすことができ、それは社会にすぐに広まる」ってことじゃないかなーと思いました。

なので、今日は「名前という概念がついたらビジネスは加速する」ということを話したいと思います。

名前を与えられる
僕、2004年くらいにライブドアにいたんですが、当時、ブログっていうものがでてきたんですね。

で、インターネット業界の人からは、ブログって馬鹿にされてたんです。それまでも「日記サービス」とか「テキストサイト」とかで、似たようなものがあったので「名前をかっこよくしただけじゃん」と思っていました。

しかし、当時社長だった堀江さん(ホリエモンですね)は「ブログっていう名前が大事」というので、ライブドアブログというのをやって、大ヒットを飛ばしました。さらに「ブログは芸能人が書くもの」にするために、いろいろな芸能人にお金を払ってブログを書いてもらうというのをやりました。

当時、芸能人がインターネットで何かを発信するのは、とんでもない!という雰囲気があったのです。それを倉木麻衣とかを連れてきて「ブログという新しいもの」をやってもらうということをやったのですね。

残念ながらその戦略は、サイバーエージェントがのちにアメブロでやって大ヒットしてしまうのですが、、、おそらく「日記サービス」のままだと、芸能人は参戦しなかったはずなのです。「ブログ」っていう単語が必要なのです。

ブログ、という名前がついたからこそ、日記サービスとはまったく別の輪郭線ができあがりつつあったのです。しかし、まだ曖昧なときに、そこを「ブログは芸能人が使う」っていう感じで定義をしてしまった堀江さんはめちゃくちゃすごいなって思っています。

何が言いたいかというと、名前がつくというのは2つの意味があると思っています。

1つめは、「同じようなものがあっても、全然別の名前がついた瞬間に、定義が新しくつく」ことです。日記サービスとブログはほぼ差がないのですが、あえて違う名前がついた瞬間に「日記はこう、ブログはこう」とだんだんと別のものになってくるのですね。

そして2つめは「その名前がついてから、定義が確定するまでに時間がかかる」ということです。ブログが出来たけど、まだ「日記と何が違うんだ?」というときに「芸能人とかが使ったりするんだよ」という定義を与えてしまうことで、ビジネスを加速させたりできるということです。

# 西野さんは何ものか問題
この前、唐突に思い出したんですが、僕がまだ西野さんと知り合う前に、テレビ局のディレクター、アート関係で人気の人、僕と3人でご飯を食べたんですが、そのときに「キングコングの西野さんってどう思う?」という話題になったのです。

テレビ局の人は「いや・・・西野さんはテレビの人じゃないから・・・。絵本とか個展とかやっているからアートの人ですよね?」とアートの人にふりました。

すると「いや・・・西野さんはアートじゃないです・・・。クラウドファンディングとかブログやってるし、ネットの人ですよね?」といって、僕にふりました。

当然、僕は「いや・・・その・・・西野さんはネットの人じゃないから・・・」といって逃げました。

いわゆる、西野の押し付け合いです。

要は、西野さんの存在が、自分たちの定義にあっていないので、違和感があったのですね。

西野さんが炎上した理由は「芸人のくせに、○○して」というところだったと思うのです。芸人はひな壇にでないといけないし、クラウドファンディングみたいなファンから直接課金をしちゃいけないし、といったイメージです。

YouTubeが出てから15年たって、ようやく「芸人もYouTubeに出てもいい」という雰囲気が出来たのです。カジサックさんの番組で「YouTube初です」という芸人さんの多さを見ると、結構びっくりしますね。

※余談ですが、意外と政治家とかは早くて、2009年くらいにはニコニコ動画とかに出まくっていました。

いま、ようやく「芸人もクラウドファンディングをやっていい」「芸人もサロンをやっていい」というふうになりましたが、やっぱり、既存に名前がついてしまったものの定義が変わるのは、5年はかかるなーと最近思っています。

これは、要は西野さんが何ものか、という話になるのですが、どこかで、新しい名前が入ってきて、「ああ、これが西野さんだよね」となった瞬間、西野さんみたいなことをする人が大量に出るはずです。

なので、それまでは、世の中の人は概念を理解できないので「○○のくせに、〇〇をしている」という炎上をし続けるんじゃないかなーと思っています。それが西野さんの炎上のメカニズムの一つかなと思っています。

新しいものをつくるときの悩み
というわけで、最近の悩みなんですが、「アル」というサービスを定義する言葉があまりないんですよね。

マンガを探せるサービス、とか、「マンガを探すGoogleみたいなもの」とか苦しい言い方をしているんですが、マンガ探し部分だけを手伝って、購入するのはAmazonとかの外、というサービスってあまりないんですよね。

あえていうならPinterestとかが近いんですが、あれも画像SNS、みたいな苦しい言われ方をしています。

キュレーションメディア、というのも一つそうでした。僕が前の起業で作ったのは「nanapi」というメディアだったんですが、当時は何ていったらいいのかわからなくて、「wikipediaのハウツー版」みたいな言い方をしていました。

そして、同時期にあった「NAVERまとめ」(LINEさんがやっています)は、いろいろなサイトから集めることで「まとめサイト」と呼ばれていました。元は、2ちゃんねるの投稿をまとめたものがまとめサイトだったんですが、NAVERの出現でこの手法が一般のサイトからも集めるようになりました。

で、nanapiやNAVERまとめが一つになって、メディアぽくやる形が普及し、それが「キュレーションメディア」と呼ばれるようになりました。DeNAの問題などがあり、すっかり数は減りましたが、当時は、キュレーションメディアは多くの会社が参入しました。

キュレーションメディア、と名前が付く前はやる人はほとんどいなかったのですが、名前がついた瞬間に流行った、という感覚があります。

これは、投資を受ける際や、人を採用するときに「うちはキュレーションメディアの会社です」ということで、一気に最先端のイケてる感を出せたから、というのもあると思います。

正確には、そのnanapiというサービスはキュレーションじゃなかったので違ったのですが、、、とにかくいい名前をつけて、その名前が普及しないと、ビジネスの難易度はあがってしまうというのがあるのです。

最近だと、D2Cというのが人気です。ダイレクト to カスタマーの略で、自分たちで服とか化粧品をつくって、それを自分たちのサイトでお客さんに直接売る、みたいなやつです。これも今までもありましたが、D2Cという言葉が流行ったおかげで、多くの人が参入し、投資も集まるものになりました。

というわけで
これらは、自分たちで名前を作っても寒いので、誰か「アルとはこういうサービスだ」というかっこいい定義を作ってもらえると助かります。

そういえば、漫才とか舞台に立つ人も芸人、テレビにでておもしろいことをいうひな壇の人も芸人、ニュースのMCやったりコメンテーターやるのも芸人、なので、芸人の幅は変わり続けててすごいなって思うので、これからの芸人は、サロンやってクラウドファンディングやって、いろいろなものを作る人、というふうになる可能性もありますね。それはそれでおもしろいですね。

以上です!

【オンラインサロン】
毎日、議論&実験&作品制作&Webサービスの開発&美術館建設を進めています。
んでもって、ビジネス書に掲載するレベルのコラムを毎朝投稿しています。
興味がある方はコチラ↓

Facebook(通常盤)で見られる方↓
西野亮廣エンタメ研究所

Instagramで見られる方↓
西野亮廣エンタメ研究所(インスタ)

noteで見られる方↓
西野亮廣エンタメ研究所(note)

img
img
img

チックタック - 約束の時計台 -
にしの あきひろ ( 著 )
¥2,200

-けんすう「アル開発室」
-, , , , , , , , , , , ,

Copyright© Salon-free , 2021 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.